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今日は、東日本辺りは若干秋の気配を感じるような過ごしやすい日になったね。
今年の猛暑は異常だ。
それでも、私は暑い方が好きだから構わないけど、でも「構わない」なんて呑気なことを言ってられないぐらい、世間では熱中症で倒れる方がたくさんいた。

そんなニュースを見る度、「夏が好きだから・・・」とかなんとか、今まで軽々しく言ってしまっていた自分の行いを思い返し、反省。ごめんなさいwwwww


今日の日記のタイトルにある『其の弐』とは、2008年8月15日の日記の続きのつもり、です。

時々だけど、「竹内浩三」さんのことを考えることがある。
時々だけど、この人が書いた文章を読んだりする。
時々だけど、この人が書いたマンガを見たりする。

そして、時々だけど、浩三さんが生まれた伊勢市(三重県)がどんなところなのか行ってみたいな、と思う。
行ってみたい・・・と思い続けてもう20年近くなるけど、いまだ行動に移したことはない。
その最大の理由は、距離。

仙台からはちょっとなぁ。遠いなぁ。
行ってみたいが、今はまだムリだ。
お金も時間もない今はちょっと。

行こうと思えばお金も時間もなんとかなるけど。
なんとかなるけど、今はムリだ。


・・・・・・・・・と、ここら辺で、この人が書いた作品。例えば詩などを掲載するのが妥当なのかもしれないけど。
まぁどんなものか読んで頂きたいのは山々だが。

ただ、それではなんだかつまらない。
ヘタをすれば、どこぞの怪しい詩人の会みたいな雰囲気にならないとも限らない。

なので、どうせ載せるなら詩ではなく、この人が書いた「ちょっとおもしろエッセイ」みたいなのを載せようかと・・・。

詩でも、おもしろエッセイでも、読んでほしいからここに掲載するという私の一人よがりには変わらないのだが・・・。


ここから、竹内浩三氏の文章。↓(竹内浩三全集『骨のうたう』より、原文をそのまま抜粋。)



「服装論」

「服装について」でも服装論と書くと学術的に見えたり聞えたりする。芸術論、恋愛論のタグイなり。

女の服装

服装と云えばまず女のを書きたい。
男と服装との関係よりはるかに大である故に、又男のそれのようにタンチョウでない故に。

A 赤ん坊 〇歳(腹の中の子供) ―― 五歳
 やはらかい布目の中にできたての人間の肉カイが包まれている。―― あくまで清潔であってほしい。田舎等でよく見る小便は垂れホーダイ、オムツをとると体温でオシッコがユゲになって蒸発している等はたまらない。

B 幼児 六歳 ―― 一〇歳
 近ごろは大てい洋服になっている、のはケッコウなことだ。キモノをベロベロ着てヘコビを後へ垂れハナを垂れたりなどしているのが姿を消したのはうれしいことで、三年ぐらいはナガイキもできるわけ。
 洋服は赤緑黄等明るいのがよろし。近頃女のくせにバッチ(ケイトの)みたいなもの ―― おまけに大工さんのそれのようにボタンが三つくらいついている ―― をはいている等も悪くない。
カミノケは、男のように後はバリカンでカリ込んだやつをよくしていて、毛の生えている部分は、ツムジを中心とした三cmの半径の円内位しか生えていないで、走ったりするとボーズ頭の青いのがヌッと出る等はドーカと思うが好感はもてる。

C 少女 一一歳 ―― 一五歳
 やはり洋服にかぎる。
 色は黄緑、カバ、ウグイス色、赤 ―― 毛糸なら、赤がよい。ワンピースを着たのもフレッシュですこぶるよい、赤と白、青と白等の三cm位のはばのシマのモヨウ等がよい。
 ヒジとカタの中間位までウデが現れスカートもズロース等の見えない程度のみじかさの方がハツラツとしていてよい。
 キモノのユカタなら悪くない。大モヨウの赤と白等のユカタを着た等、よいケシキである。

D 大少女 一六歳 ―― 二〇歳
 Cの部に似ている。
 がスカートはうんと長くなり、ヒダのない曲線および曲面のよく表れるのがよい。この時代に於て女の業が一番よく現れる時であるからうんと現わしてほしい。
 女学生の服装は近くで見るより遠くから見る方がよい。夏の白い等は殊にフレッシュである。
 カミノケはモモワレとかシマダとかタカシマダとか云って頭の上に変なものをのせる人があるが、背中にアセをかくほどイヤである。ダンパツがよい。長いのも短いのもよい。黒いのもクリ色のもよい。前ガミを下げたのもよい。ヘヤー・リボンやヘヤー・リング等したのもよい。ウエーブをかけたのはなおよい。

E 青年 二一歳 ―― 三〇歳
 こう大きくなるとキモノもよくなる。
 ダンパツにキモノ等ヨキモノである。がマルマゲはいかん。ワカオクサン型のカミもあまりすかない。
 色のついたタビなどはくじゃねエ。まア適当にやってくれたまえ。

F 中年 三一歳 ―― 四〇歳 ―― 五〇歳
 にもなってヨウソウでもあるまい。外国人のそれはオバさんになってもよいが、日本人のは三十を越すと見られない。だから中年になってヨウソウでもあるまい。のにアッパッパなるモノが存在しスソの方からへんな色のだしてサッソウ?と歩いてござる。日本人の体は真にヨウフクには合わない。カミノケはソクハツ(と云うのかどうかしらんが)二〇三高地等はやめて下サイ。
 それにウドンコのように白粉をたるんだヒフにヌらないこと。じゃがクリームぐらいはつける方がよいダロ

G 老年 五〇歳 ―― THE END
 あまりでしゃばらずツツマシヤカにネ。



と、いった具合。

文章の中に、やけにカタカナが出てくるところとか、「ズロース」や「ヘヤー・リボン」などと言った表現が時代を感じますが(^^)
でも、女性の服装からヘアスタイルから、やけに細かい(苦笑)。
言ってみれば、こんなどうでもいいことのために、わざわざ紙とペンを用意して書き記しておこうとするこのエネルギー。
はたから見れば、ばかばかしいとか暇人とか思われるだけにすぎない、二十歳前後の男子のこの行為。

今も昔も変わらないなぁ。

そのばかばかしさが、なんだか微笑ましく、愛おしく思う。
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2010.08.19 Top↑
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