雨が降る、しっとりした日曜日。
仙台文学館にて『葛飾北斎250周年記念「北斎漫画展」~江戸の出版文化~』を観に行ったよ。

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仙台文学館で北斎漫画展が催されることを知って、こぉれはちょっと観てみたいな・・・と思った動機は・・・

それまでテレビや本等でそのほんの一片を垣間見て面白かったことと、それらの中で紹介されていた北斎という人物に興味を持ったから。

一枚々々、和紙に刷られた漫画の数々。
人・植物・動物・虫・妖怪・神
それからユニークな人物画や風俗画

その項目ごとに画が展示されていた。

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実際観に行った直後の印象はね、正直、人物画のユニークさ・・・よりも
植物や虫の絵の方の緻密さに見惚れちゃって(笑)

一緒に行ったダンナは、やはり・・・というか、人物画の方を興味津々だったらしくて
「あの人(北斎)が考えた人物のいろんなパターンが幾多もあって面白かった。
  ・・・ンとに面白い人だよね。」
と、言っていた。

あぁ、そうそう。
あとね、観てみて思ったのが・・・・・さらっとエロいwww
ヤラシイエロさじゃなくて、さらっとエロいんだな。

今、こうしてこれを書きながらさ、改めてあの展示画を思い返すと確かに人物画は面白かったな、と。
もう一度よく見直してみたくなってきた。

でもこれ、凄いのは何も絵ばかりじゃない。

この絵を摺った版。絵を基に刷った版画。
要するに版木があって。

これが実に緻密で巧妙。

あの筆で描いた細い線の一本一本をよくもまぁ彫刻刀でこんなに細かく彫ることができるものだと感心した次第で。

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それから摺り。
絵の色は基本は墨。
そしてそこに朱などの色を入れ、それらを濃淡で表し、一枚の絵を仕上げるのに4、5回の工程を重ねている。
だから、版木も、墨・薄墨・朱(赤?)の、3枚の版木が使われている。

たぶん、今の印刷の仕方も基本の基本はこれと同じ原理だろうけども。

今回は、その当時使われていた、そして今回展示する絵を摺るために再び使われたのであろうその版木も何枚か展示されてあった。
絵師と彫師と摺師の共同作業ってわけやね。



いやいやいや・・・・・・・・・それにしても。

描かれている人物たちを観ていると、当時の民衆の生活感や空気感が漂ってきて、江戸時代をほんのちょっとだけ覗いているような気になってなんとも面白い、面白い、面白い。

生活スタイルは今と違えども、人間の所作、喜怒哀楽は現代人と寸分と違(たが)わず。

その寸分と違わないところが、
江戸時代 = 昔の人 = 自分たちとは別次元の人
という形式をひっくり返し、今現在の自分たちと同じなんだな、と思わせてくれる。
なんだかとても親しみを感じたわけで。


私は絵は描かないから、こんな感想しか持たなかったけども、
少しでも絵を描く人たちは、また違った見解を持つんだろうな、なんて思う。
デッサン力とか・・・・・うーんと、パターン? モチーフ?・・・とか。
そういうのの詳しいところは私にはよく分からんのよ。

とりあえず、私の一番身近にいる「絵を描く人」ってのはウチのダンナなわけで。
(・・・つっても、最近は全然描いてないんだけどね......)
その「絵を描く人」であるダンナから聞く見解は、私とはまた違ったものを持っているのでこれまた面白い。



今回「生誕 250周年」てことだそうだけど
250周年と言わず、今後「○○周年記念」なんていう展示物を催してほしい・・・ところだけど。

この版木の劣化や、摺師、それから和紙職人の減少に伴って、摺り直しされるのはこれが最後ではなかろうか・・・・
なんてことがね、解説に書いてあったのよ。

実にもったいない話じゃないの・・・。

これからの時代、和紙で残すよりも、パソコンのデータとして残して、いつの日かまた展示会を開く時にはそのデータで展示する???

やだねぇ。。。。
そんなの味気ないやぁね。

それじゃぁ、この江戸の空気が、北斎の筆使い、息遣いが伝わらないよ。


おっと!
話が別の方向へ逸れっちまいそうなんで、この辺で。。。。。

最後の方は、なんとなく江戸弁口調になっちまったよ。べらんめぇ!


『北斎漫画展』
仙台文学館で6月17日(日)まで開催しております。
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2012.06.11 Top↑
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