突然だが、今回はSION祭りだ!

時々さ。
いつもじゃなくて時々なんだけど。
SIONが沁みる日があるんだよ。
何があったわけじゃないんだけど、ジンワリと沁みる時があるんだよ。

そういう時は、たぶん誰かを想っている時だな。
その人が、すぐに会える人でも。すぐに会えない人でも。
生きている人でも。もういなくなってしまった人でも。
そんなふうに誰かを想っている時だな。
SION/月が一番近づいた夜



「月が一番近づいた夜」

月が一番近づいた夜
何もしゃべれなかった男の子が
「きれいだね」ってママを驚かせ
ずっと車椅子の女が なんでもなかった様に
立ち上がって下着を替えた

月が一番近づいた夜
何も聞いたことがなかった女の子が
「静かだね」ってパパを驚かせ
箸さえ持てなかった男がずっとそうしてきたみたいに
両手で彼女を抱き締めた

月が一番近づいた夜
出稼ぎに行ったきり帰ってこなかったとうちゃんが
お土産いっぱい持って戸を叩き
覚悟はしといて下さいと言われたかあさんの横で
「奇跡だ」医者がうなった

月が一番近づいた夜
何も見たことがなかった男の子が
「思った通りだ」っておじいちゃんを驚かせ
ずっと寝たきりだったパパが「さあ遊ぼうか」
子供達を飛び上がらせ又ママを泣かせた

月が一番近づいた夜
この季節しみてしょうがなかったおばあちゃんの
あかぎれが直り
そして俺のそばでは骨になったはずの
あいつがのんきにあくびをしてる
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2009.11.18 Top↑
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